水槽車や消防団の積載車用小型動力ポンプとして。さらには、トラックへの積載も可能です。
操作盤、原液タンク、燃料タンクを自在にレイアウトできるので、架装の自由度が広がります。
水ポンプはシングルタービンポンプで、
18 UnitCAFS専用ポンプとして設計されています。最大吐出量は、B-2級規格を満たした1000L/minで一般的な可搬消防ポンプと同等の性能を有しています。
エンジン始動・揚水・泡放射の3ステップで
CAFSを開始することができます。
広々とした開口を実現した「サイドウイングドア」と「リアハッチドア」は、全開時の扉の出幅をおさえた構造で特にリアハッチドアは、フォールディング機構によって、ドア下部が自動的に折り畳まれます。
ドアは3面ともバーハンドルを採用し、どの位置からも片手で開閉が可能です。
独自の吸管収納構造により、素早い吸管の展張・収納が可能となりました。
CAFS(Compressed Air Foam System)とは水を泡に置き換えることで、水分の表面積を大きく確保し、水分の気化熱を有効に利用して冷却するシステム。
従来のように筒先で空気を取り入れて発泡するのではなく、車体内でコンプレッサーを使い、空気を圧入し放射します。
1930年代に登場以来、水利の悪い場所でも高い消火効率をあげるシステムとして注目されている、これからの消火システムです。
水の使用量が少ないため、火災現場の水損を最小限に抑えるだけでなく、マンション火災等では階下への水損を防ぐことができます。
吐水ホース中を流れるのは比重の小さい「泡」であるため、ホースが非常に軽く、隊員への負担を軽減します。
CAFSの当り面積は水の約13.5倍。消火効率がぐんと上がります。また跳ね返りの無駄水が非常に少なく、壁等に付着拡散して、一度に広範囲の冷却効果を生み出し、消火効率を大きく向上させます。
【実験】
壁に見立てたベニヤ板の温度を上げ、水とCAFSの泡を放射し、冷却効果をサーモグラフィで確認。CAFSは壁全体に泡が密着し、水よりも冷却効果が高いことがわかる。(青色ほど低温)
※再生ボタンをクリックすると動画が再生されます。
CAFSは泡の中の水が蒸発し、燃焼物を冷却します。そして消泡後は消火剤が可燃物に浸透し、再着火を防止します。
CAFSの泡は軽いため落下しにくく、消火剤の界面活性力で可燃物に密着します。その白い泡が輻射熱を反射し加熱を抑制し、屋内へ侵入した隊員の安全を守ります。
CAFSは泡を連続棒状で飛ばすため、水と変わらない飛距離を確保できます。そのため火点から充分距離をとった位置から活動することができ、隊員も安全です。