

入庫した屈折はしご付消防車は、分解前に機能検査を行い、作動状況・性能データおよび不具合内容等を記録します。


屈折はしご付消防車は、まず塔と車体を取り外し、各機器を車体から取り外します。


塔本体についている各機器を取り外します。

塔送水配管の取り外し


送水スイベルジョイントの取り外し
取り外した各機器はパッキン1枚にいたるまで分解します。



分解工程後、お客様自身の目で機器の状態を確認していただきます。

  塔本体

高圧ゴムホース
分解した車体・機器は十分な塗装の上、鏡面仕上げを行います。

下地修正(板金・パテ)


下地(プライマー塗装)

  赤色塗装(2・3回目、鏡面仕上げ)


  赤色塗装(1回目)
各装置を駆動させる油圧シリンダーは本来の機能を失うと、車体転倒等危険な状態になるため、特に重要な役割を担っております。

  シリンダーに発生した摺動傷

(例)ジャッキシリンダー分解、硬質メッキ加工

単体検査、常圧1.5倍で検査、
各シリンダーの整備結果を
検査成績表でお知らせします。


ジャッキダブルパイロットチェック弁取り替え
各パッキン、アダプター、ブッシュ取り替え
ジャイロターンテーブルとは、傾斜地においても操作台・バスケットを常に水平(前後・左右72以内)に保つための重要な矯正装置です。左右に旋回するジャイロターンテーブルを放置すると、旋回不良・傾斜矯正不良を起こし、危険な状態になるため重要なオーバーホールです。

  ジャイロターンテーブル損傷・磨耗

  ジャイロターンテーブル分解修正

  XYセンサーおよび旋回方向センサー取り替え

ジャイロターンテーブル用ロックシリンダ分解修正

  ジャイロターンテーブル損傷・磨耗

  旋回減速機ギヤ損傷・磨耗

旋回減速機分解修正
およびパッキン取り替え
全操作の制御をコンピューターで行うため、末端センサおよびコンピューター本体の維持管理が必要です。センサー類は消耗部品のため新品に取り替えが必要です。

  塔操作コントローラ点検修正

  先端通話装置の点検修正

  塔配線(キャプタイヤコード取替)

  各末端センサー類取替

  塔配線(キャプタイヤコード取替)

バスケット平衡装置とは、バスケットの水平を保つ装置であり、安全上重要なオーバーホールです。


ベルリンクの変形・亀裂点検修正

平衡ロッドおよび中間アーム点検修正

中央アーム取り付け軸点検修正

取り付け軸ブッシュ取り替え
塔の起伏・バスケット平衡の起伏中心軸は大きな荷重がかかる箇所であり、安全上重要なオーバーホールです。

起伏屈折中心軸取替



新しいブッシュ取付
固定水配管は、水漏れ、腐食防止のため、重要なオーバーホールです。


自在接手の点検
パッキン類取替

  ビクトリックジョイント腐食・水漏れ

  ビクトリックジョイントゴム
パッキン取替
新車と同じ内容の試運転及び受託鑑定を行った上、お客様に引き渡しいたします。

屈折はしご付消防車試運転

  受託鑑定